ニュージーランドでは、6/7がクイーンズdayということで三連休のホリデーがありました。季節は冬ですが急遽、雪山のトンガリロに登ることになったのでさっそくノリで行ってみました。
トンガリロ国立公園とは?
総面積8万ヘクタール弱を誇るトンガリロ国立公園は、中央火山帯の上に位置し、現在も火山活動を続ける国内でも貴重なエリアでユネスコの自然と文化の世界複合遺産に登録されています。
ちなみに、トンガリロ国立公園は、北島最高峰のルアペフ 山(標高2,797m)、ナウルホエ山(標高2,291m)、トンガリロ山(標高1,968m)という3つの活火山で形成されていて、トンガリロ山は2012年8月に噴火したばかりです!!
マオリの聖地として守られる「トンガリロ」
マオリの伝説では次のように伝えています。
神官であったナトロイランギがトンガリロを探索している間に吹雪に見舞われ凍え死にそうになりました。ポリネシ アにあるマオリの故郷といわれるハワイキに、火を送るよう助けを求めたところ、彼の祈りが通じ、現在パシフィックリム・オブ・ファイヤー(環太平洋火山 帯)と呼ばれる火山帯にある山々が噴火し、火を届けた、と言われています。
一番人気のトレッキングコースは?
トンガリロ公園内にある無数のトレッキングルートの中でも、1日でナウルホエとトンガリロを横断するトレッキングルート(トンガリロ・クロッシング)が特に人気です。
トンガリロ山に点在する美しいエメラルドブルー色の火口湖を見ながら世界遺産を歩くルートです。
蒸気の上がる噴火口や溶岩の跡、火山活動で湧いた温泉など、活火山ならではの風景が広がり、まるで月面に来たかのような気持ちにさせてくれますよ。
なんと、ロードオブザリンクの撮影場所にもなっていたのだとか。。
ナウルホエ山は、ピーター・ジャクソン監督の映画『ロード・オブ・ザ・リング』3部作に登場する「滅びの山」の撮影が行われたロケ地として有名な場所です。
ルアペフは山に囲まれた王国モンドールとエミン・ムイルの殺伐とした撮影風景に使用されました。
ツアーなども充実していますよ
JTBではトンガリロ国立公園を散策できるツアーを行っていますよ!
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雪山登山に必ずもっていくべきもの!!
・ 替え用の靴下(とにかく靴がべちょべちょになると言われたので)
・ ちょっとした小腹用お菓子や果物
・ ランチ
・ 飲み物
・ 手袋(怪我防止)
トンガリロ登山に向けていざ出陣。
今回登るコースは、1日でナウルホエ山とトンガリロ山を横断するトレッキングルートです。
ちなみになんですが、もし車で登山に行く場合は二台の車が必要になります。。
なぜなら、横断するルートだと登山入り口と出口が真逆になるからです。
車ではなく、シャトルバスで行く場合は予約の段階で間違えないように確認して予約してくださいね。
登山入り口に着
あらかじめ登山出口に車を一台置いてからもう一台の車で登山入り口に向かいました。
入り口駐車場に向かう途中に雲海を早くも拝むことができました。なんだか、すごく清らかな気持ちになりますね。笑
道路にはシャトルバスが運行している様子でした。三連休のためシャトルバスの利用者も多いのでしょう。
さっそく登りましょう。
ということで始まりました。
今回一緒に行ったのは仕事先の友達らです。
登山自体が初めての子達が二人いるという状況でした。初登山で雪山を選択するという変態的な挑戦です。笑
そしてシューズ。トレッキングシューズを日本から持ってきていなかったため、ナイキのスニーカーでの登山になります。完全に舐めている、、、
※スニーカーで登ることはおすすめしません。トレッキングシューズにしましょう。
一時間半近くは、平な道が続きここではまだ雪もないので比較的に歩きやすくナウルホエ山をみながら歩くことができますよ!
ドローンを使って撮影している人を発見!これは、かなり絶景の動画ができるのではないだろうか、と嫉妬心を抱いてみた私でありました。
休憩所
第一休憩所、ここでは必ずトイレに行きましょう!
しばらくは、というか6時間くらいはトイレに行けなくなります。。。
そして、平だった道もここで終わり、登りの道が始まります。月面に降り立ったのような石がゴロゴロと転がっています。
これだけでも、なんかいつも違う気持ちになりウキウキしてしまいます。
そうそう、登山初心者のお二人はというと、登りに入ってからかなりペースが落ち一歩一歩を噛み締めるかのように登っていました。
私は、今までにも日本で登山をしていたり、日頃ランニングとかしてトレーニングしていたので登りもそこまでペースを落とすことなく登っていました。
そこで一言。登山初心者の子に言われたのが「あなたは、賜物だ。」でした。
どう喜べばいいのかわからずconfuse状態です。。
さて、ランチタイム
さくっとサンドイッチをほおばりました。隣のグループは、お湯を沸かしてカップヌードルを食べていました。山の上で食べるカップヌードルは絶対にうまいに決まっている。
スープまでしっかり飲んでいるのを見て、
「私らなんて、頻尿だから水を飲むのもためらいながら山登っているというのに。。」と心の声が出そうになった次第です。
Keep going!
ここからは、さらに雪の量が多くなり滑りやすくなります。
アイゼンを付けている人を目の前にスニーカーで登る。すごい装備の違いです。間違えて市内から来てしまったかのようなギャップ違いの装備です。
雪の上にはたくさんのメッセージが書かれていてそれをみながら登るのも楽しいです。ひたすら見つけたのが、keep going!
Blue lake 着。
なんということでしょう!!!!
この幻想的な風景。登り始めて6時間でlakeにつきました。
もうね、ニュージーランドに来てから一番感動したスポットになりました。
世界遺産なだけに凛とした空気と絶景が広がります。
また、山自体が雪に覆われているということも特別感が出ているとおもいます。
これは登らなきゃ伝わらない(ボキャブラリーが少なすぎて)ので、ニュージーランドに来たら自分の足で登ってください!!
エメラルドグリーンのlakeまで坂を滑りながら下ります。
エメラルドグリーンの池まで下るために、下まで行かなければなりませんでした。しかし、私らのスニーカーでは無理があったためスライダーのように滑って下まで行かなければなりませんでした。
うむ。むしろ、滑って降りて行く人がほとんどですね。笑
お尻をつけていざ!
意外とスピードが出るんです、本当に。。。
そこで周りをみていると、どうやらコツがあることに気づきました。
周りの人の真似をして、片足を山折にして滑ってみたらブレーキ代わりになって滑りやすい!!
おそらく100メートルは滑りながらおりました。お尻は冷たいが、天然のスライダー楽しすぎた。笑
山の上での初アイススケート
池の近くに行くと、氷の厚いブルーレイクのアイススケートが完成していました。
迷わず滑る私たち。むしろ、アジア人の私らくらいしか氷の上ではしゃいでいませんね、笑
アイススケートを楽しんだので下山
ひたすら山を下っていきます。本当にひたすらです、、、
最初の登ってきた雪景色もおわり風景とは真逆のタウポを見ながらの下山です。
しかしですね、私たち山頂ではしゃぎすぎて時間をみていなく、下山中は夕暮れ時になっていました。
はやく下山しないと日が落ちて真っ暗になるので気をつけましょう。。
そうなんです。日が落ちた中私たちは懐中電灯を照らしながら歩いたのです。なので写真がないんです。笑
まとめ
トンガリロ本当に登らないと、迫力が伝わりません!!
こんな絶景が地球上に存在していたのが不思議なくらい感動しました。
でもトータル9時間歩いたので達成感もなかなかやばいです。
一回りまた精神的にも強くなった気がするそんなトンガリロ登山でした。
追記:ニュージーランドはトレッキング好きにはたまらない国ということも確認できました!次はどこの山に登ろう。。その前にトレッキングシューズを購入せねば。