バンコクに滞在中、お友達の結婚式の合間に美術館を探していたところ、見つけたのが「MOCA(Museum of Contemporary Art)」。
タイ人の友達に「MOCA行ったことある?」と聞いたら、まさかの「ない!!!!」
「えっ、こんなに素敵そうな美術館なのに!?」とびっくり。どうやら、タイ人にとってはまだあまり知られていないスポットのようです。
ということで、早速タクシーに乗って行ってみました!
MOCAってどんな美術館?
MOCAは、バンコク中心部から少し離れたBTSモーチット駅とドンムアン空港の間に位置する現代美術館。
タイの大手携帯電話会社「DTAC」の創業者である大富豪ブンチャイ・ベンチャロンクン氏が、約30年かけて収集した膨大なアートコレクションを展示しています。
2012年にオープンした比較的新しい美術館で、5フロアにわたる広大な空間には、800点以上の現代アート作品がずらり!!
タイ人や観光客が少ない穴場スポットなので、静かにアートを楽しみたい方にはピッタリ!
世界が注目するタイの最先端アートが楽しめる場所として個人的にかなり注目しています。笑
MOCAへの行き方
場所はバンコク中心部からドンムアン空港に向かう途中にあります。今回はコンドからタクシーで向かいました。
コンドのセキュリティの人にタクシーを呼んでもらって「MOCA美術館にいきたい」と話すのだけれどもMOCA美術館の存在を知らない模様。。笑
google mapのお力を借りてタクシー運転手に説明するとどうやらわかったよう。一安心。。
高速道路でアクセスすれば30分くらいで着けると思いますが、建物は幹線道路に並走する小道ガムペーンペット6通りに面しているため、向かう場合も何度かUターンが必要で、結構時間がかかりました!
帰りのタクシーはエントランスにいる警備員に言えば呼んでくれるのでご安心を!!
MOCAの入場料・施設情報
入場料:大人250バーツ(約840円)、学生100バーツ(約330円)
開館時間:
火曜~金曜 10:00~17:00
土・日曜 11:00~18:00
月曜定休
住所:499 Kamphaengphet 6 Road, Ladyao, Chatuchak, Bangkok 10900 Thailand
アクセス:BTSモーチット駅またはMRTチャトゥチャックパーク駅からタクシーで約10分
公式サイト:https://mocabangkok.com/
荷物の持ち込みは禁止なので、受付で預けるシステム。
ちなみに美術館を堪能した後エントランスで荷物を受け取ると水を無料でもらえました。
これはいいサービスだなーと感心。
ラベルもMOCAで洗練されたシンプルなデザイン!
MOCAの展示内容仏教とアートのコラボレーションが美しい
エントランス(Ground Floor)
エントランスは企画展示エリア。期間ごとに異なるアーティストの特別展が開催されています。
今回の展示は、よくよく見ると「ブッダ」!
カラフルなブッダ像が迎えてくれて、いきなりアートの世界へ引き込まれます。
企画展の情報はMOCA公式HPや、MOCA公式Facebookページからチェックすることができます。
2nd Floor:タイのアーティスト作品
タイのアーティストによる作品の常設展示。
Thongchai Srisukprasertの作品が特に素敵だった〜
ピンタレストでも!
色味と細かい細い絵がもう好みすぎてうっとりです。
美しいものに触れている時の心地よさは何よりも変えがたいので、こういう時間を大切にしたい!
繊細で美しい極彩色のアクリル画。もうその色と線が美しすぎて、至近距離で観察。
3rd Floor:社会的テーマのアート
性的、論争的、政治的なテーマの作品が多く展示されているように感じました。
これに似たようなスタイルをニュージランドのオークランドにある美術館でもみたような気がする!!
4th Floor:タイの巨匠・タワン・ダッチャニー
世界的に有名なタイの画家、タワン・ダッチャニー氏の作品展示になっています。彼の作品は、オークションに出すと数分ですごい金額で落札されるようです。(タイ人の友達が言っていた)
仏教が根底にある力強い絵!真っ赤の壁紙に黒の絵がパワーみなぎって展示してあったり、黒の壁紙に赤の絵が展示してありと、とにかく圧巻です!
地獄の閻魔に職質されている感じですかね?とにかく悪いことは一切できない雰囲気がありました。あまりの迫力に少し怖くなり小走りでこのフロア走りましたもの笑
行った事ある方なら気持ちわかるかもしれないですが、、本当に怖いです。。
またこのフロアにはChalermchai Kositpipat氏の作品
『Three KingdomsーHeaven,Earth and Hellー』
が展示されています。
この三枚の絵は左から天国、人間界、地獄。人間の表情とか、細かく内容を見るとおもしろくとても大きい絵になります。
5th Floor:海外アーティスト作品(撮影禁止)
国外アーティストの作品展示。
こちらは館内で唯一撮影禁止のフロアになっています。
おっぱい綺麗な女性が好きなのか裸体女性の絵が目立ちました。
MOCAのカフェ「MOCA Cafe」
MOCA館内には1つのカフェがあり、サンドイッチやパスタ、コーヒーなど軽食が楽しめます。
無料Wi-Fiも完備されているので、展示の合間にほっと一息つくのにぴったり。
2022年開催「バンクシー展」
MOCAでは2022年3月25日~2023年1月1日まで 「THE ART OF BANKSY “WITHOUT LIMITS”」 が開催されました。
世界中のコレクターから集めたバンクシーのオリジナル作品や版画、インスタレーションなど約150点を展示。社会問題を風刺するバンクシーならではの世界観が堪能できる貴重な機会でした。
まとめ
タイの現代美術館思う存分に堪能でき、閉館の合図がなるまで時間を忘れて見入っていました。笑
また、タイの歴史背景をみると20世紀に入ってから歴史は大きく変化していることがわかりました。
絶対君主制に反対する動き。
クーデターによるタイ政府の立憲君主制への移行。
第二次世界大戦。
戦後の軍政期。
そして民主主義国家へ.....
〜2016年までプミポン国王による大きな経済発展
首都バンコクと地方の強烈な経済格差や貧困問題、少数民族などなど
激変の時代を生きたアーティスト達からはそう言ったバックグラウンドも感じる取ることができたのと、経済発展するタイのエネルギッシュな側面を感じられる作品も多く見られ満足です。
また、仏教と現代アートの組み合わせは仏教をリスペクトしている中に新しい感性が注入されていて特に面白かったです。
これは、バンコクに行ったら毎度寄りたい場所となりました。アート好きの方はぜひ行ったほうがいいです!!本当にオススメなので笑
施設情報
住所: