二月も終わりを迎えていますね〜。長野暮らしの私としては早く春になってほしい気持ちしかありません。もう雪かきは懲り懲りです。。。
というわけで、少し暖かくなってきたので外にでて散歩でもしようかな〜と考えていた時でした。どうやら家の近辺にある博物館で雛祭りを開催しているという情報を嗅ぎつけたので早速行ってきました。
世界の民俗人形博物館
この博物館ですが、
須坂市出身で、多くの優れたデザイナーを発掘し育てきた、小池千枝氏により(元文化服装学院学院長)よりご寄贈いただいた、世界100数ヵ国の民俗人形およそ3,000体あまりを所蔵、公開している博物館です。
小池氏は、アジア・ヨーロッパ・中東・アフリカ・南北アメリカ・オセアニアの各地を巡ったなかで、その民俗衣装や表情豊かな人形を収集。民俗人形を通して、国々の文化や歴史、生活、ファッションをより深く知っていただけることでしょう。
といったように博物館の中には各国の情緒あふれる人形が置かれています。
日本ファッション界の“ゴッドマザー”と呼ばれ、海外でも“マダム・コイケ”として極めて有名な小池氏が須坂市出身ということに驚きました。。。
で、今回は雛祭りということで1/19〜4/16まで期間限定イベントとして行われているようです。
では、早速行ってみましょう。
駐車場では、中学生?高校生?の地方ヤンキーと駐車場の警備員のおじちゃんが車を誘導。どんな組み合わせ。笑
警備員の数よりヤンキーの数のほうが多い。。
彼らを見ていたら、仲良く話しているではありませんか。そういうのもありですね。
では、博物館に向かいます。
料金
料金ですが、
500円
※中学生以下無料
ということでした。チケットを購入すると隣接する版画美術館の利用もできるということでした。
ちなみですが、HISの入場料20%offのクーポンを発見。
こちらから
では早速中へ!
入り口を抜けると早速現れるのが、ひな壇の列。ここだけで何体の雛人形がいるんだという疑問。。
ここからは、各国の人形が展示されています。
各国によってこれだけ、ファッションや顔の表情、素材、アイテムが違うのは見ていて面白いです。
ファッションドールの歴史
14世紀のヨーロッパの服飾は、すでに等身大で木造に彩色されたファッションドールの原型が生まれており、ヨーロッパ中の宮中に送られ貴婦人たちの最新ファッションやスタイル・下着デザインを伝達されていたようです。
このころからフランスはファッションの発祥地の一つであり、16世紀にブルボン朝が成立した際には、ドールたちは流行りの衣装をパリで着せ付けられ宮延間の贈答品やプレゼントとして利用されていました。
18世紀になると、市民階級が台頭し服飾も一部の特権階級のものだけではなくなります。また、衣装展や帽子展などでができ、店先に最新のファッションの人形が並ぶようになりました。
その後、産業革命(18世紀半ば〜19世紀)に印刷技術が発達しそれまでファッションの伝達としてのドールの役割がチェンジし、モード誌が代わりにファッションを発信するようになりました。
ドールはというと、ファッションをいかに美しくみせるか、購買意欲をそそるか等マネキンの要素が強いものへと変化します。
シルバニアファミリーのよう。インテリアは詳細にデザインされていてリアル。
見つめ合う
今にも動き出しそう。
雛人形の歴史を探る
平安時代の京都で既に平安貴族の子女の雅びな「遊びごと」として行われていたとする記録がある。その当時においても、やはり小さな御所風の御殿「屋形」をしつらえ飾ったものと考えられている。初めは儀式ではなく遊びであり、雛祭りが「ひなあそび」とも呼ばれるのはそのためである。一方、平安時代には川へ紙で作った人形を流す「流し雛」があり、「上巳の節句(穢れ払い)」として雛人形は「災厄よけ」の「守り雛」として祀られる様になった。
江戸時代になり女子の「人形遊び」と節物の「節句の儀式」と結びつき、全国に広まり、飾られるようになった。3月の節句の祓に雛祭りを行うようになったのは、天正年間以降のことだと推測されている。
享保雛
江戸時代の享保年間(1716~1736)に流行した雛人形。
寛永雛を豪華に高級化したもので、45cm~60cmの大型。しかし、大型で豪奢な享保雛は、「奢侈禁止令」などで贅沢すぎると幕府から取締りをしばしば受けるほど。。
金蒔絵をほどこした八角形の見事な貝桶、貝合わせは平安時代から始まった遊びで、内側に源氏絵などが描かれた360個の蛤を二つに分け、同じ絵の蛤を一対でも多く合わせたものが勝ちとなる遊びです。
ひな壇の前でこういった遊びをしていたそう。
明治時代の雛人形は比較的大型で豪壮な印象があり、御殿飾りにも家の権勢を誇示するような堂々とした構えの作品が目立ちます。
大正中期頃以前は、人形師や道具屋から気に入った品を買い集め、家ごとに個性的な飾りを行っていたようです。
古くから嫁入り道具のひとつとされたため雛人形は母方の実家から贈ることが一般的とされています。
では、今回の目玉をどどん!!
これは圧巻。
高さは6m、30段創りになっていて1000体の雛人形が飾られています。
ぼんぼりの灯りがハートで作られていて、女の子の気持ちをキュンキュンさせてくれます。
いかがだったでしょうか?
この数の雛人形を一度に見れる機会というものは、多く存在しないかと思われます。予想していたものよりも雛壇が大きく圧巻でした。とくに雛人形は日本で古くから伝わるお祭りなので、海外の友達に聞かれた際にも、詳しく話せそうです。
まぁ、平日の昼間に姉妹二人+Babyで博物館に行き、ほのぼのしたライフを満喫している次第です。
(隣接する版画美術館でも飾られていました。こちらは、須坂市のマークが左近の桜・右近の橘で作られていました)
施設情報
住所:長野県須坂市野辺町1367−1
電話番号:026-245-2340
営業時間:午前9時~午後5時
休館日:水曜日(祝日の場合は開館)年末年始(12/29~1/3)
URL:http://www.culture-suzaka.or.jp/doll/index.html
雛祭り開催期間:平成29年1月19日(木)~4月16日(日)※期間中無休
体験イベント:お雛様なりきり
内容:着物を羽織ってお雛様になりきれるようです。
期日:3月3日(金)~4月3日(月)
午前の部:11:00~11:30
午後の部:14:00~14:30
※団体などの状況により変更する場合があります。
対象 :小学生程度
定員:各回10人
料金:500円/人